Posted 21 Nov, 2019

BMW X2 20i M Sport

BMW Xシリーズのクロスオーバー、ベーシックモデルという位置づけ。
とはいえ試乗車は税込み580万円。なかなかのお値段ではある。

キャラクターと空間レイアウト

「クロスオーバー」志向の位置づけだが、ベルトラインから下はX1、X3/X4とよく似たキャラクターのスタイリングで、キャビン部分だけをロー(低)ルーフかつややスロープトバック風にしたものであって、「こんな移動空間」という個性、立ち位置がわかりにくい。最近のBMWのモデル・ラインアップ構成に共通する商品企画の問題ではあるけれども。

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ドライビング・ポジションは、HP(ヒップポイント)を高めに設定し、膝の曲がり=ヒール段差がやや大きめ、全体としてアップライトに寄っているが乗用車的でもある。初代X5で確立した「今日的SUVポジション」は継承されている。しかしルーフ、天井は近い。我々の体型だとそれなりの余裕はあるが、身長と座高が高くなるとドライビングポジションの収まりは少しきつくなると思われる。ただ、あまり極端なロールーフではなく、前後ともヘッドルームは一応成立している。このあたりの空間設計がクルマの外形プロポーションをやや中途半端にしている面もあると思われる。

部分的にアルカンタラ生地を使ったMスポーツシートで、かなり固め。クッション性があまりよくない一方、身体支持に関しては、長時間の着座で支持が欲しいのにサポートが弱くなる/抜け気味になる部位が、大事なところに出てくる。例えば骨盤後方底部あたり。逆に骨盤背面上部の縁、背筋上部などはシートの張りが強く、押し返してくる感触が常に残る。きちんと座って骨格バランスを維持して乗れば、長時間移動も可能だが、一般的なドライバー、同乗者では身体疲労が大きいだろう。

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リアシートはやや低めに座って、天井が下がってくるところの下に着座姿勢を収めているので、体があまり大きくない人であればある程度の朝時間を過ごすことは可能。とは言え、決して小さな車ではないので、これだけの空間で納得できるかと言うと難しいところ。